エンジニア年収ラボ
市場分析2026年4月15日

言語別年収ランキング2026春版——GoとRustが急伸、Pythonは?

AIシフトが本格化した2026年、プログラミング言語の市場価値にも明確な変化が出始めた。 「AIといえばPython」の時代は続くが、その一歩先の市場で何が起きているかを 最新の求人データと年収統計から読み解く。

01言語別平均年収ランキング(2026年春)

1
Rust+12% 前年比
820万円

WebAssembly・組込・システム基盤で急需要。AIインフラ層への採用が加速

2
Go+9% 前年比
790万円

マイクロサービス・CLI・Kubernetes周辺ツール。高速性重視の分野で引き続き急伸

3
TypeScript+6% 前年比
720万円

フロント・バックエンド・AIエージェントSDKで最も採用数が多い言語の一つ

4
Python+4% 前年比
700万円

AI/MLは依然圧倒的。ただし「Pythonだけ」では差別化が難しくなってきた

5
Kotlin+3% 前年比
680万円

Androidモバイル・サーバーサイド(Spring Boot)での堅調な需要

6
Swift+3% 前年比
670万円

iOSアプリ開発は安定需要。visionOSなど新デバイス向けで引き続き高評価

7
Java±0% 前年比
620万円

大企業・金融・SIでの安定需要。Spring Boot3系へのモダン化需要あり

8
PHP-2% 前年比
560万円

Laravel案件は引き続きあるが、新規採用ポジションは減少傾向

※ 平均年収は転職市場における提示年収の中央値。経験3〜7年のミドルエンジニアを基準とした推計値。

02GoとRustが急伸している理由

AIインフラ層で「速さと安全性」が必須になった

LLMの推論サーバー・ベクトルDB・AIエージェントのランタイムには、 Pythonでは性能が出ない処理がある。 2026年春は「AI機能をPythonで書き、基盤をGoかRustで支える」構成が 本番環境のスタンダードになりつつある。 インフラ側を担えるエンジニアの市場価値が急上昇中だ。

Rust — AIインフラ適用例

LLMサービング・WebAssembly実行環境・ゼロコストMLルーター

Go — AIインフラ適用例

エージェントオーケストレーター・高並列APIゲートウェイ・Kubernetes operator

Pythonの現在地——「広さ」と「競争激化」

Pythonは依然としてAI/ML・データ分析の中心言語であり、求人数は最多。 しかし「Pythonが書けます」という候補者は飽和しており、 単独では差別化が難しくなっている。 2026年春はPython + LLMフレームワーク + アーキテクチャ設計力の組み合わせが 高年収の条件になっている。

032026年の言語習得戦略

Python メイン

LLMフレームワーク(LangChain・LlamaIndex)+ アーキテクチャ設計に特化

PythonだけではなくAI設計力で差別化する。年収上限750万円以上を目指すならこの方向が現実的。

Go / TypeScript メイン

AIエージェントAPIサーバー・SaaSバックエンドの設計・実装力を磨く

AIサービスのバックエンドを担える人材は供給不足。転職時の選択肢が広い。

Rust 習得中

焦らない。WebAssembly・CLIツール・OSS貢献から入るのが現実的

学習コストが高い分、習得者が少なく市場価値が高い。2〜3年かけて本番レベルを目指す。

Java / PHP メイン

今の言語で安定した案件をこなしつつ、TypeScript・Goのキャッチアップを並行

既存案件は無くならないが年収の伸びは鈍化傾向。副業や個人開発で新言語に触れておく。

今月のまとめ

  • Rust(820万)・Go(790万)がトップを走る。AIインフラ層での需要急増が背景
  • Pythonは求人数最多だが「Pythonだけ」では差別化困難。LLM設計力との掛け算が鍵
  • TypeScriptはAIエージェントSDKへの採用拡大で求人数・年収ともに上昇中
  • 言語選択よりアーキテクチャ設計力・AI実装経験の有無が年収格差を決める要因になりつつある

関連ページ

データソース: 求人ボックス求人統計データ・doda平均年収ランキング2025・各転職サイト公開データ(2026年4月)をもとに編集部が推計・作成。 掲載情報は参考値であり、実際の市場動向は変動する可能性があります。